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ロンドン食と農の便り(Monthly Report)

ロンドンの食とイギリスの農業について毎月レポートを書きます。

第7回 イギリスのおいしい朝ごはん

「イングリッシュ・ブレックファスト」という料理を知っていますか?

『イギリスで美味しい食事がしたければ、1日に3回朝食を取ればいい』 "To eat well in England, you should have a breakfast three times a day." (Somerset Maugham) という有名なフレーズには、昼にサンドイッチ、夜はパブでビールとチップスという質素な生活を送っていると、心から賛意を表したくなります。

ロンドンを一人で訪れたけれど、レストランでおひとりさまディナーはちょっと敷居が高いな...という方でも、朝のカフェなら気軽に入れるのも嬉しい。

今回は、そんな愛すべきイギリスの朝ごはん達のご紹介です。

 

1.フル・ブレックファスト

イギリスにやってきたら、まずは朝のカフェに入って「フル・ブレックファスト」(イングリッシュ・ブレックファスト)を注文してみたいところです。

 

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私が渡英して初めてひとりで入ったお店がここ。ホテルの近くにあった "Cafe Concerto" というイタリアっぽい雰囲気のチェーン店ですが、お昼まではイングリッシュ・ブレックファストを出しています。

中を覗くと、一人でコーヒー飲みながら新聞を読んでるおじさんもいて、東京のカフェと変わらない様子。メニューもわかりやすい。

勇気を出して"English Breakfast, please."と頼んでみました。そして出てきたのがこれ。

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目玉焼き(Fried egg)とソーセージにベーコン、焼きトマトとハッシュドビーフ、焼いたマッシュルーム、ひよこ豆のトマト煮とカリカリ焼いたパン。大変ボリュームのある朝ごはんでした。今日はこれで十分満足。昼飯の心配をする必要もなくなった!

イングリッシュ・ブレックファストは、こうして私のお気に入りとなり、その後もいろんなお店で試してみることに。

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さすがに定番中の定番メニューだけあって、どの店に入ってもほぼ同じ顔触れ。すこししょっぱめの味つけもほぼ同じ。

付け合わせをどれにするかとか、焼き方をどうするかとか、ゴタゴタ聞いてこないのも楽ちん。(パンをホワイトにするかブラウンにするかは聞かれることがある。)

味音痴のくせに値段だけやたら高いレストランにぶち当たって、後悔することの多い日々にあって、これだけはいつも安定した出来栄え。やはり伝統の味なんだな~。

イギリスに着いたばかりでどこへ行けばいいかわからない方、英語に自信がなくてレストランに入る勇気のない方、朝ごはんにイングリッシュ・ブレックファストを食べて、元気をつけてロンドン見物に出かけましょう!

 

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ちなみに、スコットランドのエジンバラで食べた朝ごはんがこれ。フル・スコテッィシュ・ブレックファストと書いてあって、スコットランド名物のハギス(羊の内臓のミンチ)を固めて焼いたもの(トマトの左下。その右側はブラックプディング)が付いてきました。いろいろ工夫されているものの、基本的なコンセプトはイングランドと変わらない感じ。

 

 2.その他の定番メニュー

 ロンドンのカフェの朝のメニューは、フル・ブレックファスト以外にもいろいろあります。でも、ラインナップはだいだいどこでも同じ。

 

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いま住んでるアパートの近くにあるカフェ。これまたイタリア系。イギリスのカフェ、もっと頑張れ~。

 

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左はスクランブルエッグとスモークサーモン。右はマフィンの上にポーチドエッグとハムを乗せたエッグ・ベネディクト。酸っぱめのオランデーズソースがかかっているのが特徴です。 

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 ポーチドエッグの中身を開けると、半熟の黄身がトロリ。

 

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 エッグ・ベネディクトで卵の下敷きになっているハムをほうれん草に替えると、エッグ・フロレンティーナになります。写真は、ほうれん草がグラタン風になって出てきたもの。さすがイタリア人シェフ。料理に情熱を感じるな~。

さらにこの下敷きをスモークサーモンに替えると、エッグ・ロワイヤルとなります。食材を一つ変えるだけで別の料理になるなんて、ちょっとオシャレじゃないですか!

それで、ここまで見てきたまとめの感想をひとつ。イギリスの朝ごはん、食材がすごく限られているような。パン、卵、ハム、サーモン、ほうれん草、ソーセージ、ベーコン、ポテト、マッシュルーム、トマト、ひよこ豆。これくらいの食材を使って、調理方法と組み合わせを工夫していろんなメニューを作る。それがイギリスの朝ごはんの素性なんだなと、至極納得。

 

 3.番外編

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これ何だかわかりますか。お粥かな?いやいや、甘い。いや、考えが甘いとかじゃなくて、味が。

中に入っているのはオーツ麦。アメリカではオートミールと呼ばれますが、こちらでは「ポリッジ」"porridge"と呼びます。

ポリッジがお粥とは異なるポイントは、『甘い』こと。どうして甘いかというと、オーツ麦を水ではなく、牛乳で煮ているから。いや、それだけでは甘くないね。牛乳お粥の上に、ハチミツとジャムをどびゃーとかけるから。

この甘い牛乳お粥が、ロンドンの若者に人気のヘルシー朝ごはんなんだそうです。

  

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ロンドン市内に多数展開するサンドイッチショップの"Pret A Manger"にも、朝はポリッジがずらりと並んでました。

ひとつ買って開けてみると、やはりオーツ麦の牛乳煮。ハチミツをドビャっとかけて食べます。甘い。お粥にはやっぱり塩かけて食べたいんだけどな。。

ああそうか、お粥だと思うからダメなんだ。牛乳を使うという意味では、お粥というよりも、コーンフレークに近いのかも。そう考えると、この甘さにも少しは納得できるかな。。。。

やっぱり俺は納得できねえ!!!