ロンドン食と農の便り(Monthly Report)

ロンドンの食とイギリスの農業について毎月レポートを書きます。

2020年番外編 東京からロンドンを想う

今年も夏休みにロンドンへ行くぞ!という願望だけを胸に1年間頑張ってきたのに、なんとも残念な夏となりました。

こうなったら、東京にあるロンドンっぽいものを探し出して、英国の雰囲気だけでも楽しむしかありません。

 

1.Pubへ行こう

東京でも各所にIrish Pubがあって、ギネスビールなど飲みながらワイワイ楽しむことができます。それもいいけど、ゆったり座って日がなビールを楽しむBritish Pubが恋しいという方には、有楽町のThe Rose & Crownをお勧めします。

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JR有楽町駅から徒歩1分。高層ビルの1階がUnion Jackやら何やら賑やかな雰囲気になっていて、Pubに来たぜっ。ていう期待感が高まります。

店内に足を踏み入れれば、優雅な内装が広がります。これぞVictorian様式といえるのでしょうか。て、誰に聞いてんねん。

とにかく店内に入った瞬間から、時間の経過を忘れてビールを飲み続けられる気がします。これぞBritish Pubの伝統ですね。

 f:id:LarryTK:20200812190413j:plain ぬるいエールビールは無くても、この店オリジナルのRose Beerはうまい。

料理にも英国流のこだわりを感じます。赤身の多いRoast Beefとか、羊肉ミンチが底に隠されたShepherd's Pieとか。これまたビールの進むこと進むこと。

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美食の街Tokyoは、様々なレストランが料理の質を競い合うところ。British Pubも例外ではなく、Tokyo独特の発展を遂げているようです。

お店の看板メニューとなっている肉のスモークは、客の目の前で蓋が開いて、ふわっといい香りが立ち込めます。さらに、日本人の大好きなスパゲッティ・ナポリタン。鉄板の上でジュージューと音を立てながら運ばれてきます。英国Pubにナポリタン??なんて言わずに食べてみてちょうだい。

f:id:LarryTK:20200809151104j:plain f:id:LarryTK:20200812190501j:plain これも美味しいから許す。

 

2.Fish & Chips を食べよう

正統 "proper" なFish & Chips をお探しであれば、六本木のMalinsはいかがでしょうか。英国国際Fish & Chips協会認証らしい。どんな協会か知らんけど。

f:id:LarryTK:20200809152051j:plain f:id:LarryTK:20200809152154j:plain 英国流な小物がいっぱい

派手なネオンサインも六本木の街にはお似合い。小さなお店の小さなキッチンでは、人の良さそうな兄ちゃんがフライを揚げていて、イギリスに来た感を高めます。

メニューは基本的にFish & Chipsオンリー。では迷わず注文を・・・というところで、あらビックリ!魚のバラエティがすごいじゃないですか!! 

f:id:LarryTK:20200809151952j:plain ギョギョッ!?

真鱈は基本として、真鯛、鰤、鱸、鰆、、ここは寿司屋か??

「鱈以外の魚をフライにしてはならない」という法律がイギリスにあるかどうかは知らんけど、イギリスではゼッタイに見ませんな。

ええい、ここは日本じゃ!とブリ&チップスを注文。さすが協会認証店だけあって、batterたっぷりにサクサクと揚がってきました。太切りChipsも付け合わせのMashed peaもGOOD!です。

f:id:LarryTK:20200809152237j:plain 今宵はLondon Prideとともに。

それで、ブリのフライのお味は?

これがなかなかいけるんです。もともと味の濃い魚なので、フライにしてもしっかりと味が付いていて、最後まで食べ飽きません。イギリスでもタラ以外の魚を使ったらいいのになあ。あ、あの国はタラしか獲れないんだった。

 

3.お家でAfternoon Tea

自宅で開くAfternoon Teaの英国食材を探しに、九段にあるSwan & Lionへ行ってみましょう。

英国人のIanさんが立ち上げたこのお店、英国大使館の御用達にもなっていて、proper度合いに間違いないはず。ところがここ、毎週木・金のお昼にしか開いていないという、超レアキャラなんですわ。

f:id:LarryTK:20200809151158j:plain f:id:LarryTK:20200809151239j:plain とうとう見つけた。

仕事になんとか折り合いをつけて、いざ出陣。

靖国神社向かいの脇道を入っていきます。こじんまりと佇む店構えは、気を付けていないと見過ごしそうなくらい。

おおっ、フロントガラス越しに、手作りスコーンの山が見えるではありませんか。これぞProper British!

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狭い店内には、懐かしの英国食材がたくさん。冷蔵ケースにもKidney pieやLemon curdなど。日本ではなかなかお目にかかれませんな。いや~、イギリス満喫。

店の奥で背の高いイギリス人が生地をこねています。すべてが手作りなんです。

f:id:LarryTK:20200809151421j:plain ロンドン土産のteaとともに。

すご~く迷った末に、Hot cross buns とBrandy butter を買って帰ってきました。ミルクティーとともにAfternoon teaを始めましょう。

!!!このBrandy butter めちゃめちゃうまい!!!

ロンドンで出会ったどのバターよりも美味しかったかも・・・ 

 

4.復活を願って

東京には、ご紹介したほかにも英国を想わせる素敵な お店がたくさんあるんです。ところが新型コロナの影響で多くのお店が閉店中。一刻も早く世の中が元通りになって、仲間と英国料理をわいわい楽しめる日が来ることを祈ります。

<東銀座の英国パブレストラン Waterloo>

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<広尾の英国レストラン Captain Cook>

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