2020年番外編 東京からロンドンを想う
今年も夏休みにロンドンへ行くぞ!という願望だけを胸に1年間頑張ってきたのに、なんとも残念な夏となりました。
こうなったら、東京にあるロンドンっぽいものを探し出して、英国の雰囲気だけでも楽しむしかありません。
1.Pubへ行こう
東京でも各所にIrish Pubがあって、ギネスビールなど飲みながらワイワイ楽しむことができます。それもいいけど、ゆったり座って日がなビールを楽しむBritish Pubが恋しいという方には、有楽町のThe Rose & Crownをお勧めします。
JR有楽町駅から徒歩1分。高層ビルの1階がUnion Jackやら何やら賑やかな雰囲気になっていて、Pubに来たぜっ。ていう期待感が高まります。
店内に足を踏み入れれば、優雅な内装が広がります。これぞVictorian様式といえるのでしょうか。て、誰に聞いてんねん。
とにかく店内に入った瞬間から、時間の経過を忘れてビールを飲み続けられる気がします。これぞBritish Pubの伝統ですね。
ぬるいエールビールは無くても、この店オリジナルのRose Beerはうまい。
料理にも英国流のこだわりを感じます。赤身の多いRoast Beefとか、羊肉ミンチが底に隠されたShepherd's Pieとか。これまたビールの進むこと進むこと。
美食の街Tokyoは、様々なレストランが料理の質を競い合うところ。British Pubも例外ではなく、Tokyo独特の発展を遂げているようです。
お店の看板メニューとなっている肉のスモークは、客の目の前で蓋が開いて、ふわっといい香りが立ち込めます。さらに、日本人の大好きなスパゲッティ・ナポリタン。鉄板の上でジュージューと音を立てながら運ばれてきます。英国Pubにナポリタン??なんて言わずに食べてみてちょうだい。
これも美味しいから許す。
2.Fish & Chips を食べよう
正統 "proper" なFish & Chips をお探しであれば、六本木のMalinsはいかがでしょうか。英国国際Fish & Chips協会認証らしい。どんな協会か知らんけど。
英国流な小物がいっぱい
派手なネオンサインも六本木の街にはお似合い。小さなお店の小さなキッチンでは、人の良さそうな兄ちゃんがフライを揚げていて、イギリスに来た感を高めます。
メニューは基本的にFish & Chipsオンリー。では迷わず注文を・・・というところで、あらビックリ!魚のバラエティがすごいじゃないですか!!
ギョギョッ!?
真鱈は基本として、真鯛、鰤、鱸、鰆、、ここは寿司屋か??
「鱈以外の魚をフライにしてはならない」という法律がイギリスにあるかどうかは知らんけど、イギリスではゼッタイに見ませんな。
ええい、ここは日本じゃ!とブリ&チップスを注文。さすが協会認証店だけあって、batterたっぷりにサクサクと揚がってきました。太切りChipsも付け合わせのMashed peaもGOOD!です。
今宵はLondon Prideとともに。
それで、ブリのフライのお味は?
これがなかなかいけるんです。もともと味の濃い魚なので、フライにしてもしっかりと味が付いていて、最後まで食べ飽きません。イギリスでもタラ以外の魚を使ったらいいのになあ。あ、あの国はタラしか獲れないんだった。
3.お家でAfternoon Tea
自宅で開くAfternoon Teaの英国食材を探しに、九段にあるSwan & Lionへ行ってみましょう。
英国人のIanさんが立ち上げたこのお店、英国大使館の御用達にもなっていて、proper度合いに間違いないはず。ところがここ、毎週木・金のお昼にしか開いていないという、超レアキャラなんですわ。
とうとう見つけた。
仕事になんとか折り合いをつけて、いざ出陣。
靖国神社向かいの脇道を入っていきます。こじんまりと佇む店構えは、気を付けていないと見過ごしそうなくらい。
おおっ、フロントガラス越しに、手作りスコーンの山が見えるではありませんか。これぞProper British!
狭い店内には、懐かしの英国食材がたくさん。冷蔵ケースにもKidney pieやLemon curdなど。日本ではなかなかお目にかかれませんな。いや~、イギリス満喫。
店の奥で背の高いイギリス人が生地をこねています。すべてが手作りなんです。
ロンドン土産のteaとともに。
すご~く迷った末に、Hot cross buns とBrandy butter を買って帰ってきました。ミルクティーとともにAfternoon teaを始めましょう。
!!!このBrandy butter めちゃめちゃうまい!!!
ロンドンで出会ったどのバターよりも美味しかったかも・・・
4.復活を願って
東京には、ご紹介したほかにも英国を想わせる素敵な お店がたくさんあるんです。ところが新型コロナの影響で多くのお店が閉店中。一刻も早く世の中が元通りになって、仲間と英国料理をわいわい楽しめる日が来ることを祈ります。
<東銀座の英国パブレストラン Waterloo>
©ginzawaterloo
<広尾の英国レストラン Captain Cook>
©captaincooktokyo